いつもトーハン商店のお米を購入頂きまして誠にありがとうございます。
あまり原発の事故について触れる事は好きではありませんが今回の「美味しんぼ」の件に限っては何らかの見解を出すべきであろうと考えて福島県民の一意見として述べさせて頂きます。
先ず、私の立ち居地として。(公平さを考える上で)
私は「美味しんぼ」の購読者ではないので今回の部分も当然漫画では見ていません。
したがって部分的な場面とニュース、ツイッターなどで知りえた情報を頼りに推測して書かせて頂きます。
(しかし、おそらく私の推測は皆さんが思っている漫画の描写と合致していると思います。それは今回の件は漫画を見ないと理解出来ない様な難しい内容ではないと判断しました。)
①事実事項。
福島県には事実立ち入り禁止区域が今でもあり、その立ち入り禁止区域の線量は決して低くはないと思います。
これは事実でしょう。私は立ち入り禁止区域には行った事がないのでどれ位の線量があるかは分かりません。
②その他(福島市、郡山市、会津若松市、など)
原発事故当時は様々な機関が線量検査を実施していました。
中には民間で国や地方行政とはまったく関係ない団体、またはそこに住む住民、など多種多彩な方が線量の検査をしていました。
ここでもし人体に影響がる数値が出ると絶対に当時の状況から考えると凄まじい話題になっていたでしょう。
しかし、その殆ど(ホットスポットを除く)の場所で安全基準値以下でした。
したがって「美味しんぼ」で福島に行って帰って来たらいきなり鼻血が出るなどとは通常ではあまりない場面設定なのです。
(たまたま体調不良か鼻血がよく出る体質かだろうと推測します。)
また震災後、福島には何人の観光客が来たと思いますか?会津若松だけでも相当数の方が観光に来ています。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201403/20140327_62008.html
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2013041200023/files/irikomi_01.pdf
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2014041800039/files/GAIKYOU.pdf
http://machi.smrj.go.jp/machi/eastjapan/syuzai/aizu.html
(上記は私とはまったく関係のないサイトなどから引用しました。)
事実、「八重の桜」を放送している時には観光バスが何台も歩道に乗り上げて待機している(市民からのクレームも沢山ありました。)のを毎日の様に見て来ました。
もし、「美味しんぼ」に出てくる主人公の様に被爆していたなら今頃は大騒ぎになっているでしょう。
確かに「美味しんぼ」を書いた方は沢山の取材をして書いたと思いますがしかし、本当の意味での取材は全然出来ていないように感じます。
(人間生きていると時には体調不良の時もあります。それをあたかも原発のせいにするのは良い事ではない。ましてそれを被爆と言うのもいい加減な話しだと思います。)
③農産物に関して。(お米の検査。)
現在、全てのお米は検査対象になっています。
ではなぜ全てのお米の検査が可能なのでしょうか?
それは検査するとお金が貰えるからなのです。なので検査した方が得だから自然と検査しようと思うでのです。
事実、検査待ちで出荷出来なくて困った時もあります。震災後は検査待ちで出荷出来なくてHPにもなかなか出せませんでした。(膨大な量のお米の検査です。直ぐには終わりません。せっかく新米が出来たのに出荷出来ないのは歯がゆい限りでした。)
そして検査も基本は県の検査機械で行いますが、これも沢山の方(国や県とは一切関係ない団体)が検査したお米をさらに検査している人もいました。(様々な機械で。当時は線量を計る機械は簡単に買えました。)
もし、県の機械に何らかの細工がしてあってもそこで確実に分かってしまいます。
しかも、そういう検査もクリアしているのです。
様々な方が興味本位で検査したりするでしょう。しかし、ちゃんとクリアしているのです。
私はそういう事実を見ているのです。当時は沢山の方が線量計を片手に検査していました。
確かに若干の数値の違いはありました、しかし、その数値も関東などと同じよな数値でした。
以上です。
これはあくまでも「美味しんぼ」を批判するものではなく、自分なりの意見とそこに住んでいる人でしか分からない事実を申し上げた次第です。